コロナウイルスと漢方薬

TCM Medicine

はじめまして、SHIN(シン)です。

 

バイオ系が専門で、博士号を持っています。現在、在米5年目で研究職です。

このサイトでは科学と技術に関する情報をみなさんと共有することで、世の中に流布する大量の情報に対して自分で判断し行動できるようになるキッカケになれば、と思っています。一言で表せば、情報リテラシーを向上させよう、ということです。

この記事自体が怪しいかどうかも、それをご自身で確かめる力があれば良いことになります。基本的には行間を読むのが苦手、マスコミの情報に振り回されやすい、という人向けに書いていくつもりです。

 

それでは一緒に考えていきましょう。

コロナウイルスに効く漢方薬

さて、いきなり結論です。その漢方薬は麻杏甘石湯です。

薬は用法・用量を守って正しく使いましょう。必要に応じて医師、薬剤師に相談しましょう。

私は以前Twitterで麻杏甘石湯が効きそうであることに気づき、ツイートしていました。

中国では清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)という現代版の漢方薬(中医薬)がコロナウイルスに効いたと話題になっています。成分(処方)はかなり込み入っていますが、Wikipedia清肺排毒湯にも記載がある通りなので、漢方薬局へ注文するか、自分で材料を調達すれば手に入れられることになります。しかし、普段漢方に馴染みのない人にはかなりハードルが高い。一部で殺到して品薄ということも考えられます。そこで、これに代わるものを手に入れよう、ということになります。清肺排毒湯は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)という古典処方(傷寒論)をベースに作られています。その他に、小柴胡湯加桔梗石膏や胃平散を組み合わせることも提案されていますが、後者二つには咳を抑えるような働きは基本的にはありません。ということは麻杏甘石湯にだけ着目すれば良いことになります。実際、麻杏甘石湯には咳を抑える働きが記載されています。では、これはどこで手に入るでしょうか。

漢方薬、麻杏甘石湯はどこで手に入るのか

これは簡単です。麻杏甘石湯はアマゾン等のネットで普通に買えます。或いはお近くのドラッグストアでも扱っていることも多いと思います。それくらいに一般的な処方だということです。一例をすぐ下にリンクとして貼ってはおきますが、これは処方がなくても買えるということを示すためです。

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かかりつけのお医者さんに処方箋を出してもらえば保険適用の範囲で手に入れることもできますし、各自がそれぞれに合ったやり方で手に入れれば良いと思います。

コロナウイルスに対してアビガンやレムデシビル等の新薬の開発や臨床試験が進んでいるとは言え、現状すぐに処方してもらえる人がどれだけいるのか不明ですし、副作用についても定かではありません。一部報道ではレムデシビルに副作用があるとも言われていますし、日本が開発したアビガンとの覇権争いなど政治的な動きもあります(これについては別記事で扱う予定)。有名人だけが新薬の恩恵に預かれるだけかもしれませんし、今後あなたや身内の方がコロナウイルスに罹っても薬が手に入るとも限りません。転ばぬ先の杖としてマスクや消毒以外にできることに漢方薬を手元に置いておくことを加えても良いのではないでしょうか。

コロナウイルスと漢方薬について述べたその他のネット情報

ここではコロナウイルスと漢方薬について書かれたいくつかの記事を紹介します。これはGoogleで「コロナウイルス 漢方薬」で検索をかけて清肺排毒湯と関連のある内容が書かれたものです。

・‪既存の薬と中国医学の伝統薬、新型肺炎に効果あり 専門家(中国における清肺排毒湯の効果に関する記事)

COVID-19感染症に対する漢方治療の考え方(日本感染症学会の公式ページ、PDF文書中の言葉に「麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏 左 3剤を一緒に服用」とあるが、単純に服用する量として多過ぎ)

コロナ重症患者が8割改善…!?中国発「対新型漢方薬」の真偽 (記事中の、清肺排毒湯が傷寒雑病論に記載がある、というのは誤り)

以上を参考にすると、やはり咳を抑える働きのある処方は麻杏甘石湯が基本であると考えられます。その他、十全大補湯や補中益気湯という処方が効くという記述もみられますが、これらは免疫の過剰反応を抑える可能性はありますが、どちらも呼吸器系への作用には直接関係はありません。更に、これらはガンに効くという記事もよく見かけますが、この場合免疫を活性化させる方に働くはずなので、反対の効果を期待することになります。

日本における今後のコロナウイルス対策について

具体的なコロナウイルス対策は、なにもしなくて良い、です。ここまでコロナウイルスに対する漢方薬について色々と書いてきましたが、薬は実際に症状が現れてから飲めば間に合うものなので、手元に麻杏甘石湯をお守り代わりに置いておけば良いと思います。実際、私の家族や知人にも高リスク群である高齢者や医療従事者、基礎疾患を持つ方、或いは中国在住者なんかがいますが、誰一人コロナに罹っていませんし、ましてや亡くなったりはしておりません。ですので、過剰に恐れる必要はありません。別記事で述べる予定ですが、私はBCG有効説(Jun Sato氏による解説(英語)とアゴラの日本語記事)を支持しています。BCGが有効だと仮定すると導かれる結論は非常に単純です。最初から自粛も何もしなくて良かった、です。これだけの自粛ムードの中、意味が分からないかもしれません。でも、事実です。ごく少数の有識者がネット上で声を上げ始めていますが、まだまだ非主流派です。こういったことも皆さんと今後は共有していきたいと考えています。

長くなってしまいましたので、今回はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございました。

ではまた

 

SHIN

 

追記:ちょうどこれを書き終えようとしていたところに最新の論文がネット上で発表されました。曰く、西欧におけるロックダウンには効果がない、という衝撃的な内容です。

Full lockdown policies in Western Europe countries have no evident impacts on the COVID-19 epidemic.

興味のある方は要旨だけでも目を通されると良いかと思います。これについてもまた触れていきます。

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. […] これはコロナウイルスと漢方薬の項で少しだけ触れましたが、改めて詳しく述べます。結論は、BCG接種をしている国のコロナウイルスの死者は少なく、逆は多いということです。BCGの菌株による差があるので細かく分類しないといけませんが、基本的な考え方はこれで大丈夫です。BCG接種は国の政策で定められている場合が多いので、国単位で分けることで単純に比べることができます。多くの場合は第二次大戦後に接種義務が定められた国とそうでない国に分けられます。また、接種の義務化をやめた国もあります。接種の義務化以前と以降で同じ国の中でも区別する対象になります。 […]

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